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2019年8月29日掲載 |
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瓢箪山で恒例となってきたひょうたん山夢街道まつり。今年の秋は第5回目
となります。地元の芸能団体も多数が参加し、盛り上がっています。
この夏には、プレイベントとして、歴史トークが開催されました。そのテーマは
「楠公さんと東高野街道」。河内を根拠地とする楠木(楠)一族が京に上るとき
は東高野街道を往来したことでしょう。歴史トークのようすをお伝えします。
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東大阪の瓢箪山では、おもしろ
いイベントが開催されています。
名称は、ひょうたん山夢街道
まつり。今年、第5回目を迎えま
す。地域の歴史・文化を住民と
共有し、まちづくりに生かす取り
組みです。地域の大動脈ともい
える東高野街道(京道)でパレー
ドやイベントをおこなっています。 |
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パレードでは、街道を往来した武将
に扮した人たちをメインにして練り歩き
ます。ユニークなのは、衣裳の作り方。
ダンボールを主な材料として手作り
されています。触らなければわからな
い出来栄えのものもあります。
市民が自分で手作りし、パレードに
参加してほしいという願いがあります。
モノづくりの楽しさを味わうことのでき
るイベントです。
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学生ボランティアの参加者たち |

せせらぎ広場でのイベント風景 |
今年の、令和元年(2019年)
のまつりは、11月3日(日)に
おこなわれます。そのプレイベ
ントとして、8月25日(日)に、
四条リージョンセンター やま
なみプラザで、歴史トークが開
催されました。そのようすをご
紹介します。 |
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ひょうたん山夢街道まつり実行委員長 有友新三郎さん |
歴史トークには150
人ほどの人々が参加。
多目的ホールは満員
状態です。今回のテー
マは南北朝時代に活
躍した楠木一族です。
河内を根拠地とした
楠木一族は、京の都
に上るため、東高野
街道(京道)を頻繁に往
来したと思われます。 |
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第一部の歴史トークに登場されたのは川口哲秀さん。楠木一
族にゆかりのある往生院六萬寺の住職です。昭和前半に制作さ
れた紙芝居を上演しました。 |

川口哲秀住職 |
迫りくる足利軍を迎え撃つ
ための朝議の場から始まり、
桜井の別れ、湊川の戦い
(正成(まさしげ)・正季(まさすえ)
兄弟の戦死)。
そして、四條畷の戦い(長
男正行(まさつら)・次男正時の
戦死)へと紙芝居を熱演しま
した。
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講師を務める 川口泰弘さん |
続いて歴史トークに登場し
たのは川口泰弘さん。往生
院六萬寺住職の三男。郷土
の歴史を研究されています。
古地図などを使い、楠公さ
ん(楠木正成)にまつわる地元
の史跡を解説しました。
いままで知られていない事
柄に、参加者からは驚きの声
があがっていました。 |
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旭堂南龍師 |
第2部で、地元縄手出身
の講談師、旭堂南龍さん
の登壇に舞台が沸きます。
昨年、真打昇進と同時に
名跡“南龍”を襲名。関西
の講談界の実力派です。
今日の演題は二つ。始め
は、楠公と共に戦った新田
義貞のその子孫といわれる
“木津の勘助”の一席。
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おお取りの演目は“楠正成”。
足利尊氏の軍が京に迫り来る
中、朝議がおこなわれる。軍略
に秀でた正成は起死回生を献
策するも、公家達に受け入れて
もらえない。覚悟を決めた正成
の様子が演じられました。
緊迫した場面にも笑いを盛り
込む至芸が見られました。
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あっという間の2時間。東高野街道を股に掛け、奮戦した楠
木一族の大きな存在を実感できました。本番のひょうたん山
夢街道まつりは11月3日(日)。住民に地元の豊かな歴史を
伝えます。 |
ひょうたん山夢街道祭りのプレイベント「歴史トーク」がもう5回目になるのですね。スタッフの皆さんの頑張りに頭が下がります。祭りを盛り上げようと新たにユニホームを新調し、スタッフの皆さんの絆が強くなってきている様子もうかがえます。東大阪以外から多くの方が参加されたとお聞きしましたが、地元の皆さんがこのような地域の歴史を再発見し、次世代に語り継いでいくことが大切だと感じます。 F・村上
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宣伝に依るとも思いますが、昨年に比べ満席とは凄いと思いました。題名への関心が高かったのでしょうか。日本の美徳の一つである楠正成、正行の話を、若い人が接する機会をもっと増やすべきではと感じました。 A・福田
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ユーチューブで見る ひょうたん山夢街道 歴史トーク |
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取材:F・村上 A・福田 N・吉岡 編集:楢よしき 校正:駒
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