今どうなってるの?!東大阪
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 江戸時代の浮世絵はみなさんご存知です。しかし、その価値が顧(かえり)みられる
ようになったのは明治時代にフェノロサなどがやってきてから。それまでは屑扱い
で、多数が海外に流出しました。とかく“灯台下暗し”なもの。しかし、第二の波がお
きる可能性があるといいます。近年、大英博物館やロンドン大学で、江戸・明治期
の“大坂画壇”の研究が進みつつあり、研究で博士号を得るイギリスの研究者も現
れているとか。風景画については、当時、「江戸の浮世絵、大坂の肉筆画」と、定評
あった大坂画壇。今回の展覧会は、「なにわ風情を満喫しませう」と題し、画壇の中
心だった「大坂四条派」の雄、西山芳園・完瑛親子の作品が公開されました。

              (会期は10月24日~11月25日)

大坂四条派とは

呉春肖像『近世名家肖像』より 伝谷文晁筆    東京国立博物館蔵 ウイキペディアより
 日本画界の大きな集団である四条派の祖は、呉春(松村月渓)。与謝野蕪村に師事し、円山応挙の知己を得ます。その弟子が、岡本豊彦・松村景文の兄弟。「花鳥は景文、山水は豊彦」と並び評されました。

観覧風景
 二人は京都四条に居を構えたことから四条派と呼ばれます。弟の景文に学んだのが西山芳園(ほうえん)で、大坂四条派の雄として活躍することとなります。
 弟子には実子の
西山完瑛(かんえい)や、久保田桃水が知られています。今回の展示は、西山芳園・完瑛親子の作品を中心に構成されました。


観覧風景

「大坂画壇」の絵の特長

観覧風景
 
 大坂四条派は
近世・近代の大坂画壇を語る上で重要な位置にありました。事実、大坂商人の床の間を飾った多くの掛け軸は四条派のもの。その特徴は、奇抜を好まない「上品ではんなり」した作風。商家や料亭などに掛けられ、花器や香炉などと調和し、季節を演出したり、客に話題を提供したりする調度としての機能を備えていました。
鳩まめの記事紹介
 絵具のホルベイン工場
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 油絵に情熱注ぐ
河内100人展八尾・東大阪
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 濱田庄司と芹沢銈介
2015東大阪秋季公募展
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 上方舞 吉村ゆきその 
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西山完瑛「涼船図」 個人蔵

西山芳園「浪華図絵帖」 個人蔵
 また、風景画は江戸の版本の浮世絵に対し、大坂は肉筆画を特徴としていました。大量生産の浮世絵に対し、より高価な肉筆画を求める豊かな経済的基盤が、当時の大坂にあったことをうかがわせます。

大阪商業大学 商業史博物館
明尾圭造主席学芸員
 明尾主席学芸員によれば、「これらの書画作品は一堂に展示されることを目的に描かれたものでなく、あるべき場所で観賞するのが自然」と語ります。掛軸は前に座ってじっくり見上げるのが一番。季節の花を添え、香を焚く雰囲気の中でこそ、これらの絵は輝きだすと力説します。大規模巡回展が盛んな昨今ですが、絵の楽しみ方に一石を投じる貴重な指摘と感じました。


西山完瑛「和美人」個人蔵
同「養蚕人物図」関西大図書館蔵
 近世大坂の町人層には教養が高い人が多く、漢籍の含蓄がある作品も楽しんだようです。古文書研究から絵画研究に入った明尾さんは、絵を通して、大坂の高い文化性を感じるといいます。

 たこやき・ヒョウ柄のイメージばかり押し付けられて迷惑な大阪。しかし、文化の底流には、客を大切にもてなし、上品ではんなりを良しとし、奇抜を好まない風土が存在します。その姿をじっくりと見せてくれた展覧会は、浪花文化の再発見でもありました。

 今回の企画では、各種の講演会・シンポジウムを開催。老舗料亭「花外楼」女将の徳光正子氏や圓井雅選堂の圓井愼一郎氏を迎えたパネルディスカッションなど旺盛に取り組まれました。
 このような取り組みが、「大坂画壇」の世界的再評価につながることを期待します。
 


商業史博物館の一室

商業史博物館
 今回の展覧会が行われたのが、大阪商業大学のキャンバス内にある商業史博物館。大阪の商業や文化の歴史を記録し伝える役割を担っています。

大阪商業大学商業史博物館
伊木 稔 館長
 ここでは、常設展示をはじめ、今回のような企画展も開催されます。「灯台下暗し」にならないよう、大阪人が大阪の歴史を知ることのできる場所です。“大坂の風情”と、“大坂商人の心意気”に触れてみませんか。

  
大阪商業大学商業史博物館←クリック


ユーチューブ 2017 秋季企画展

紹介者: 楢よしき    校正:駒
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